NEWDOORの評判は?ゲイのお金の相談所の実態と注意点
ゲイ当事者のFPに無料で相談できるNEWDOOR(ニュードア)。公式サイトを実際に確認して分かった、無料である理由・対面が1都3県のみであること・公開されている情報の範囲まで、申し込む前に知っておきたい事実を整理しました。向く人と向かない人も具体的に示します。
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「ゲイのお金の相談所」を掲げる NEWDOOR(ニュードア) は、ゲイ当事者のファイナンシャルプランナー(FP)に、保険・資産運用・相続・住宅を無料で相談できるサービスです。
検索すると紹介記事はいくつも出てきますが、その多くは「当事者だから安心」「匿名で相談できる」「無料」という同じ3点をなぞっています。この記事では公式サイトを実際に確認し、申し込む前に知っておいたほうがいい事実のほうを先に書きます。
結論から書くと、「一般的なFP相談ではカミングアウトの前提から説明しなければならない」という問題を解きたい人には合理的な選択肢です。一方で、完全に中立な助言を期待している人や、対面で相談したい地方在住の人には向きません。 理由は本文で示します。
NEWDOORとは(公式サイトで確認できる範囲)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス内容 | ゲイ当事者のFPによる個別相談(資産運用・保険・相続・住宅/不動産) |
| 相談料 | 初回相談無料 |
| 相談方法 | オンラインは全国対応/対面は東京・神奈川・千葉・埼玉のみ |
| 面談時間 | 60分(Web予約ページの設定値) |
| 匿名性 | 本名不要・ニックネームで相談可能 |
| 所属FP | 公式サイトに3名のプロフィール掲載(30代・40代・50代) |
| 運営 | 合同会社メンピカ(公式プライバシーポリシーに記載) |
公式サイトは「ゲイの資産運用」「ゲイの入るべき保険」「ゲイの相続問題」「ゲイの住宅・不動産問題」の4つを相談テーマとして挙げています。
サービスの立ち位置は、公式サイトの次の対比がいちばん分かりやすいと思います。
普通のサービスの場合 将来結婚することや、子供を作る前提での将来計画・資産計画を立てる。
NEWDOORの場合 一人で生きていくか、パートナーと生きていくか、周りにカミングアウトしているか?など、ゲイ独自の課題を考慮して、無料でファイナンシャルプラニングを行う。
「評判」を調べるとき、実際には何が確認できるのか
先に正直に書いておきます。NEWDOORについて、第三者の口コミサイトに蓄積されたレビューは見つかりません。
公式サイトに掲載されている利用者の声は3件です。
- 東京都・28歳 Aさん — 貯金のコツや節約のコツを分かりやすく説明してもらえた
- 広島県・33歳 Sさん — これまでのFP相談ではカミングアウトできず、結婚する前提の話が多くて真剣に相談できなかった
- 大阪府・45歳 Kさん — ゲイの老後について共通の不安として理解してもらったうえでのアドバイスは他の窓口では得られなかった
このうち広島県・33歳Sさんの声が、このサービスの存在理由をいちばん端的に表しています。一般的なFP相談で困るのは知識の質ではなく、「そもそも前提の説明から始めないといけない」という部分だからです。
一方で、相談件数・累計利用者数・満足度といった数値の実績は、公式サイトに一切記載がありません。 「累計○○件」といった数字を挙げている紹介記事があれば、それは公式に根拠のない数字です。
申し込む前に知っておきたい4つのこと
1. 無料である理由は公式サイトに明記されている
これが最も重要です。公式サイトのよくある質問に、そのまま書かれています。
お客様のご相談内容によっては、証券会社や保険会社、不動産等の商品をご提案することがあります。その場合、もしご契約いただいた場合はそれらの会社から手数料をもらえる仕組みになっています。
同じ回答の中で「ご相談内容によっては何もご提案しないこともありますし、商品を無理におすすめすることも一切ありません」とも書かれています。
2. 対面で相談できるのは1都3県だけ
公式サイトのよくある質問には、こうあります。
オンラインでの面談で宜しければ全国対応可能です。対面での面談をご希望される場合は、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)のみ受け付けております。
地方在住の場合はオンライン一択です。お金の話を画面越しでするのが苦手な人は、この時点で相性を確認しておいたほうがいいでしょう。
3. 資格が公開されているのは3名のうち1名
公式サイトには3名のFPのプロフィールが掲載されていますが、保有資格まで具体的に書かれているのは30代の「慎吾」氏だけです。
主な保持資格:FP2級、証券外務員一種、生命/損害保険募集人、相続診断士、終活ガイド2級
40代・50代の2名については、経歴や相談に対する考え方は書かれているものの、資格の記載がありません。またよくある質問には次の記載があります。
現在、20〜50代の当事者FPが複数名在籍しています。FP資格やIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、保険募集人資格を持つFPも所属し、総合的な相談に対応します。面談前に、人となりが分かるプロフィールシートをお送りすることも可能です。
担当者の資格や経歴が気になる場合は、面談前にプロフィールシートを請求できると公式に書かれています。予約時に希望を伝えるのが確実です。
4. 匿名のまま始められる(ただし条件がある)
公式サイトの表記はこうです。
本名をカミングアウトする必要なく、まずは匿名・ニックネームでお問合せ! ※ファイナンシャルプラニングの内容により本名をお伺いしていいかお聞きする場合もございますが、難しければお答えにならなくても大丈夫です。
**「本名を聞かれることはあるが、断ってもよい」**という書き方になっています。「絶対に本名を明かさなくて済む」でも「途中で本名が必須になる」でもありません。
なお、LINE公式アカウントについては次の回答があります。
こちらは直接的に、LGBTに関連するサービスだとわからないようなアイコン、表示名になっていますのでご安心下さい。
スマホの通知や友だちリストを人に見られる可能性が気になる人には、実務的に意味のある情報です。
向いている人・向いていない人
- 一般的なFP相談で「結婚・子どもがいる前提」の話をされて噛み合わなかった経験がある
- パートナーに資産を残す方法を、法的な手続きとお金の両面から整理したい
- 一人で老後を迎える前提での必要額を、具体的な数字にしておきたい
- カミングアウトせずに相談できる窓口を探している
- 商品提案が一切ない、完全に中立な助言だけが欲しい人(有料の独立系FPのほうが目的に合います)
- 対面での相談にこだわる地方在住の人(1都3県以外はオンラインのみ)
- 遺言書の作成や任意後見契約そのものを頼みたい人(これらは公証役場・弁護士・司法書士の領域で、FPの業務ではありません)
- ゲイ男性以外の方:NEWDOORは公式に対象を「ゲイの方」と明記しています。レズビアン・トランスジェンダーの方などは、LGBTQ全般に対応する当事者FPを探すほうが確実です
3つ目は特に混同しやすいところです。「パートナーに財産を残す」を実現する手段は、法律の手続き(遺言・任意後見・養子縁組)とお金の設計(保険・資産形成)に分かれます。 前者は士業、後者がFPの領域です。詳しくはパートナーシップ制度のメリット・デメリットで整理しています。
申し込みの流れ
公式サイトの「利用の流れ」はLINEの友だち登録から始まる案内になっていますが、Web予約ページから直接、面談の日時を押さえることもできます。
- Web予約ページで空いている日時を選ぶ(所要60分)
- ニックネームとメールアドレスなど、必要事項を入力する
- 日程確定の連絡を受け取る
- オンライン(または1都3県は対面)で無料相談
日程がその場で確定するぶん、やり取りの往復が少なく済みます。予約を入れたあとで気が変わった場合は、必ず事前にキャンセルの連絡を入れてください。 60分の枠を個別に確保してもらう形なので、無断キャンセルは相手の時間を直接奪います。
よくある質問
Q: 本当に無料ですか?
初回相談は無料と公式サイトに明記されています。無料である理由も公式のよくある質問に書かれており、相談内容によっては証券・保険・不動産の商品提案があり、契約に至った場合に各社から手数料が入る仕組みです。相談したこと自体に費用が発生する記載はありません。
Q: 相談したら必ず保険や投資商品を契約させられますか?
公式サイトは「ご相談内容によっては何もご提案しないこともありますし、商品を無理におすすめすることも一切ありません」としています。ただし提案自体はあり得ると明記されているので、その場で決めずに持ち帰って比較する前提で臨むのが安全です。
Q: パートナーと2人で相談できますか?
公式サイトに2人での相談を制限する記載はありません。予約時に希望を伝えておくのが確実です。パートナーとの資産形成は公式が挙げている相談テーマの1つです。
Q: 地方に住んでいますが相談できますか?
オンラインであれば全国対応です。対面を希望する場合は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県のみとなります。
Q: 相談だけして契約しなくても大丈夫ですか?
公式サイトの記載上、相談のみで終えることに問題がある旨の記述はありません。前述のとおり「何もご提案しないこともあります」と書かれています。
Q: NEWDOOR以外に、ゲイ・LGBTQ当事者に相談できる窓口はありますか?
お金の相談ではありませんが、セクシュアリティに関する悩み全般はよりそいホットライン(0120-279-338、24時間)のセクシュアルマイノリティ専門ラインで相談できます。遺言・任意後見といった法的手続きは、LGBTQ案件の取り扱い経験がある弁護士・司法書士に依頼するのが確実です。
まとめ
NEWDOORの価値は、金融知識の質そのものよりも、「前提の説明から始めなくていい」という一点にあります。公式サイトの利用者の声も、そこを評価する内容に集中しています。
一方で、無料である以上は商品提案があり得ること、対面は1都3県に限られること、公開されている実績数値がないことは、申し込む前に理解しておくべきです。これらはいずれも公式サイトに書かれている、あるいは書かれていないことを確認できる事実です。
「将来のお金が漠然と不安だが、誰に話せばいいか分からない」という段階であれば、無料の初回相談で論点を整理する使い方は理にかなっています。そのうえで、商品を契約するかどうかは別の判断として持ち帰ってください。





