【2026年版】LGBT邦画おすすめ10選|当事者が選ぶ傑作
LGBT映画を邦画で探しているあなたへ。エゴイスト・ミッドナイトスワンなど2026年おすすめ10作品をゲイ・トランス・レズビアン別に厳選しました。Netflixでも観られる作品を当事者目線で紹介します。初めてLGBT映画を観る人も楽しめる傑作が揃っています。
「LGBT映画は洋画ばかり」——そんな印象を持っている人は多いです。しかし、日本にも心に深く刻まれる邦画が数多く存在します。
2023年公開の『エゴイスト』は、ゲイを題材にした邦画として近年最高の評価を受けた1本です。2020年の『ミッドナイトスワン』は、第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞しました。邦画のLGBT映画は、確実に新しい時代を迎えています。
ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・レズビアンとテーマ別に、邦画の傑作10作品を紹介します。NetflixやAmazon Prime Videoで視聴できる作品も多いので、ぜひ今夜の一本を見つけてください。
邦画のLGBT映画を選ぶ3つのポイント
セクシュアリティ別に探す
自分と同じセクシュアリティのキャラクターが登場する作品を観たいなら、テーマで絞り込むのが最も確実です。ゲイなら『エゴイスト』や『his』、トランスジェンダーなら『ミッドナイトスワン』が当事者から特に支持されています。
気分で選ぶ
LGBT映画は「重い・暗い」というイメージがありますが、実際には多様なジャンルがあります。
| 気分 | おすすめ作品 |
|---|---|
| 思いきり泣きたい | エゴイスト、ミッドナイトスワン、his |
| 笑いながら観たい | 劇場版おっさんずラブ |
| じっくり考えたい | カランコエの花、彼女が好きなものは |
| 優しい気持ちになりたい | 彼らが本気で編むときは、、海辺のエトランゼ |
視聴環境で選ぶ
Netflixは邦画のLGBT映画を比較的多く配信しています。Amazon Prime Videoも充実しています。DVD・レンタルでなければ観られない作品もあるため、観たい作品が決まったら配信状況を確認してください。
おすすめ邦画10選【テーマ・セクシュアリティ別】
ゲイ・バイセクシュアルを描く作品
1. エゴイスト(2023年)
当事者評価が高いR15+高山真の自伝的小説を原作に、松永大司監督が映画化。主演は鈴木亮平と宮沢氷魚。ゲイであることを隠して生きてきたファッション誌編集者・浩輔と、パーソナルトレーナーの龍太の恋愛を描きます。
愛することとは何か、エゴイズムとは何かを問いかける、近年の邦画LGBTQ作品の中で屈指の完成度を誇ります。ゲイコミュニティへのリスペクトが随所に感じられ、当事者からの支持が際立っています。
向かない人 R15+指定。性的描写があるため、恋愛映画として気軽に楽しみたい人には重いと感じる場合があります。
2. 窮鼠はチーズの夢を見る(2020年)
セクシュアリティの揺れを丁寧に描くR15+大倉忠義と成田凌のダブル主演。自分をゲイだと認識していない恭一が、元カレの今ヶ瀬に翻弄されていく過程を繊細に描いた作品です。セクシュアリティの曖昧さ・グレーゾーンを体験したことがある方に強く響く内容です。
バイセクシュアルや、自分のセクシュアリティに迷いがある方が観ると、複雑な感情の揺れをリアルに体感できます。自分のセクシュアリティがわからないと感じている方はこちら。
向かない人 感情の起伏が激しい展開のため、精神的に疲れているときの視聴は注意が必要です。
3. his(2020年)
家族の多様性を問いかける一般かつて同性の恋人と暮らしていた迅(宮沢氷魚)が、雪深い田舎で元カレとその娘と再会する物語。「好きなだけでは、どうしようもない」というコピーが示すとおり、愛と現実の間で引き裂かれる感情を丁寧に描いています。
ゲイ当事者だけでなく、パートナーや家族にLGBTQを理解してもらいたいときに一緒に観るのに向いています。同性カップルの同棲・生活についてはこちら。
向かない人 ゆったりとした作風のため、展開の速い映画を好む方には物足りないかもしれません。
4. 劇場版おっさんずラブ(2019年)
笑いながら観られる入門作一般2018年のドラマ「おっさんずラブ」の劇場版。田中圭・林遣都・吉田鋼太郎が繰り広げる男性同士の恋愛をコメディタッチで描いた作品です。LGBT映画に「重さ」を感じる初心者の入り口として最適で、ゲイの描写がポジティブで純粋な恋愛映画として楽しめます。
向かない人 コメディ寄りの作風のため、リアリティを求める方には合わないことがあります。
トランスジェンダーを描く作品
5. ミッドナイトスワン(2020年)
日本アカデミー賞 最優秀作品賞R15+草なぎ剛がトランスジェンダー女性・凪沙を演じた作品。監督は内田英治。孤独なトランス女性と、バレエの才能を持つ少女の出会いを描いたヒューマンドラマです。
第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞を受賞。トランスジェンダーが抱える孤独と生きづらさをリアルに描きつつ、最終的には希望を感じさせる一作です。トランスジェンダーの恋愛ガイドはこちら。
向かない人 社会的な差別・偏見の描写が含まれるため、感情的に重く感じる人もいます。
6. 彼らが本気で編むときは、(2017年)
家族の多様性を温かく描く一般生田斗真がトランスジェンダー女性・リンコを演じた作品。荻上直子監督。母親に置き去りにされた少女・トモが、おじのゲイカップルの家で暮らすことになる物語です。
トランスジェンダーとゲイ、両方のキャラクターが登場し、多様な家族の形を温かく描いています。「家族とは何か」という普遍的なテーマのため、LGBTに馴染みのない方でも入り込みやすい作品です。
向かない人 子育て・家族をテーマにしているため、個人的な事情でこのテーマが辛い方は注意が必要です。
女性同士の愛を描く作品
7. 最後のキス(2018年)
文化的背景の対比が深い一般レズビアンのケイ(韓英恵)が、恋人との関係に悩む中でイランからの留学生ナイマ(サヘル・ローズ)と出会う物語。日本とイランという文化的背景の異なる二人の女性が、お互いを通して自分自身と向き合う繊細な作品です。性と宗教、アイデンティティが交差するテーマを丁寧に描いています。
向かない人 静かなテンポの作品のため、エンタメ性を求める方には物足りないことがあります。
8. ひらいて(2021年)
女性間の複雑な感情を描くPG12綿矢りさの同名小説を映画化。山田杏奈主演。同級生の男子に片思いする女子高生・愛が、その彼の彼女・美雪(芋生悠)に近づくうち、二人の間に複雑な感情が生まれていく物語です。
「好き」という感情の多様さと曖昧さを問いかける心理ドラマ。自分のセクシュアリティを探している方、または感情の揺れを繊細に描いた作品を求めている方に向いています。
向かない人 執着や嫉妬の描写が強めのため、こうした感情表現が苦手な方には重く感じる場合があります。
LGBT全般・青春・学校を舞台にした作品
9. カランコエの花(2016年)
アウティング問題を正面から描く一般中川駿監督の短編映画。高校の学級でLGBTの授業が行われた翌日から、「クラスの誰かがLGBTなのではないか」という噂が広がる物語です。上映時間は約37分と短いながら、無自覚な言葉がいかに人を傷つけるかをリアルに描いています。
学校や職場のダイバーシティ研修でも活用されている作品で、LGBTを理解したいすべての人に観てほしい一本です。アウティングの対処法についてはこちら。
向かない人 短い作品のため単体でのカタルシスは得にくく、鑑賞後に話し合う時間を設けるとより効果的です。
10. 彼女が好きなものは(2021年)
BL文化と当事者の苦悩が交差一般神尾楓珠主演。ゲイであることを隠して生きてきた男子高生・純が、BL(ボーイズラブ)好きの女子高生・紗枝(山田杏奈)と出会う物語。フィクションとしてのBLと、リアルなゲイ当事者の苦悩が交わる独自の切り口で描かれた青春映画です。
「BLが好き」と「当事者として生きる」の違いに焦点を当てた内容で、アライ(LGBTQ+の理解者・支援者)になりたいと思っている方に特に観てほしい作品です。アライになるためにできることはこちら。
向かない人 BL文化を知らない方にはピンとこない部分もありますが、テーマ自体は普遍的です。
あなたの状況別おすすめの選び方
自分のセクシュアリティがわからないと感じている時期には、『窮鼠はチーズの夢を見る』や『ひらいて』が特に響きます。どちらも感情の曖昧さを肯定的に描いており、自己理解のきっかけになる作品です。
パートナーや家族にLGBTQを理解してもらいたいなら、まず『彼らが本気で編むときは、』か『劇場版おっさんずラブ』をおすすめします。前者は温かく、後者は笑いながら観られるため、一緒に観る最初の一本として入りやすいです。
泣きたい夜に一人で観るなら、『エゴイスト』か『ミッドナイトスワン』を選んでください。どちらも心の深いところを揺さぶる作品で、感情を解放するのに最適です。
笑いながらLGBT映画を楽しみたいなら、『劇場版おっさんずラブ』一択です。コメディとして純粋に楽しみながら、ゲイキャラクターが自然に描かれている点も高く評価されています。
LGBT邦画が観られる配信サービス
よくある質問
Q: LGBT映画は暗い・重い内容が多いですか?
映画によって全く異なります。『劇場版おっさんずラブ』はコメディとして笑えますし、『彼らが本気で編むときは、』も温かみのある作品です。重いテーマを扱う作品もありますが、希望や愛を描いたものが多いです。まずは自分の気分に合わせて選んでみてください。
Q: 自分のセクシュアリティがわからない時期に観ても大丈夫ですか?
むしろおすすめします。映画を通じて「自分と似た感情を持つキャラクター」に出会うことが、自己理解のきっかけになります。『窮鼠はチーズの夢を見る』や『ひらいて』は、セクシュアリティの曖昧さを肯定的に描いています。
Q: NetflixやAmazon Primeで観られるLGBT邦画はありますか?
あります。Netflixでは『エゴイスト』『ミッドナイトスワン』などが配信されています。Amazon Prime Videoでは『窮鼠はチーズの夢を見る』『his』などが視聴可能です。配信状況は変わるため、視聴前に各サービスで確認してください。
Q: LGBTを理解したいと思っている非当事者が観ることは失礼ですか?
まったく失礼ではありません。これらの映画は当事者の「見てほしい」という思いがあって制作されています。非当事者の方が観ることで、理解や共感が広がることは当事者にとっても喜ばしいことです。アライ(LGBTQ+の理解者)について詳しくはこちら。
Q: アニメや漫画原作のLGBT作品もありますか?
あります。『海辺のエトランゼ』(2020年)は男性同士の恋愛を描いたアニメ映画で、美しい映像と静かな物語が特徴です。また、『彼女が好きなものは』のようにBL漫画文化を題材にした実写作品もあります。実写だけでなく選択肢は広がっています。
Q: レインボー・リール東京とはどのような映画祭ですか?
東京で毎年7月頃に開催されるLGBTQ+テーマの国際映画祭です。日本未公開の作品も多く上映されます。配信を待たずに最新のLGBTQ+映画を映画館で楽しめる貴重な機会です。チケットは一般販売もあり、当事者以外の方も参加できます。公式サイトで最新情報を確認してください。
Q: LGBT映画を観る前に知っておくと理解が深まる知識はありますか?
LGBTQ+の基本的な用語(ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダーの意味の違い)を知っておくと、映画への理解がぐっと深まります。LGBTQの種類・用語解説はこちら。
あなたの一本を選ぶ3ステップ
今夜の気分を決める
泣きたい夜か、笑いたいか、じっくり考えたいか。気分を決めると候補が絞られます。
テーマ・セクシュアリティで絞る
ゲイ・トランス・レズビアン・LGBT全般のどれか、またはアニメか実写かで2〜3本まで候補を絞ります。
配信サービスを確認して今夜観る
Netflix・Amazon Prime Video・Disney+で視聴可能な作品を確認して、今すぐ観始めましょう。


