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同性カップルの賃貸部屋探し|審査を通す5つのコツ

同性カップルの賃貸部屋探しを徹底ガイド。SUUMOの調査で約40%が苦労する部屋探しの進め方、入居審査を通す5つのコツ、LGBTフレンドリー不動産会社の選び方、パートナーシップ証明書の活用法まで、物件探しから契約までを具体的なステップで解説します。

Pace Magazine 編集部
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SUUMOジャーナルの調査によると、同性カップルの約40%が部屋探しで「苦労しました」と回答しています(出典: SUUMOジャーナル)。男性カップルに限ると、「非常に苦労しました」と答えた割合は女性カップルより14.2ポイントも高い結果です。

「2人入居可」の物件に申し込んでも、管理会社の段階で断られてしまいます。不動産屋の窓口で冷たい対応をされることもあります。そんな経験をしなくて済むよう、同性カップルが賃貸物件を見つけるための具体的な手順とコツをまとめました。

マンションの外観と青い空

同性カップルが賃貸で断られる3つの理由

部屋探しの戦略を立てる前に、なぜ同性カップルの賃貸契約がうまくいかないのかを理解しておくことが大切です。原因を知れば、対策が立てやすくなります。

「2人入居可」の落とし穴

「2人入居可」は、法的な婚姻関係または親族であることが条件になっている場合がほとんどです。日本では同性婚が法制化されていないため、同性カップルは「ルームシェア」として扱われます。ルームシェアは契約リスクが高いとみなされ、1LDKや1Rなど小さめの間取りでは入居を拒否されるケースが多いです。

オーナー・管理会社の偏見

LIFULL HOME'Sの2026年調査では、LGBTQカップルの約80%が住宅選びで「何かしらの妥協」をした経験があると回答しています(出典: LIFULL HOME'S)。物件オーナーや管理会社が同性カップルの入居に消極的なケースは依然として存在します。

保証人・緊急連絡先の壁

カミングアウトしていない場合、家族に連帯保証人を頼むことが難しくなります。「なぜ同性の友人と住むのか」という質問に答えられないためです。緊急連絡先も同様で、パートナーの情報を書けないケースがあります。


部屋探しから入居までの5ステップ

  1. LGBTフレンドリー不動産を見つける: 一般の不動産屋よりも、同性カップルの契約実績がある会社を最初に探す
  2. 物件条件を2人で整理する: エリア・家賃・間取り・築年数の優先順位を決める
  3. 内見で「住みやすさ」を確認する: 物件だけでなく、周辺環境や管理人の雰囲気もチェック
  4. 審査書類を万全に準備する: 収入証明・在職証明・保証会社の事前確認
  5. 契約前に条件を再確認する: 名義人・緊急連絡先・同居人の記載方法を詰める

ステップ1: LGBTフレンドリー不動産を見つける

最重要のステップです。LGBTフレンドリーを掲げる不動産会社は、同性カップルの契約に慣れており、物件オーナーとの交渉もスムーズに進みます。

主要なサービスは後述の「LGBTフレンドリーな不動産会社・サービス」で紹介しています。

ステップ2: 物件条件を2人で整理する

同性カップルの場合、間取りの選び方が重要です。

間取りメリット注意点
1LDK家賃を抑えられる「2人入居可」でも断られやすい
2DK・2LDKルームシェアとして通りやすい家賃が上がる
2K以上審査が最も通りやすい間取りが非効率な場合も

あなたがカミングアウト済みの場合: 1LDKでもLGBTフレンドリー不動産経由なら契約できる可能性が高いです。

カミングアウトしていない場合: 2DK以上の「ルームシェア可」物件を中心に探すと審査のハードルが下がります。

ステップ3: 内見で確認すべきこと

  • 管理人が常駐しているか(日常的に顔を合わせる頻度を把握する)
  • 隣室との壁の厚さ(プライバシーの確保)
  • エントランスのセキュリティ(オートロックの有無)
  • 周辺の雰囲気(LGBTQ+に理解のあるエリアかどうか)
  • 最寄り駅からの動線(2人の通勤に無理がないか)

ステップ4: 審査書類の準備

審査に必要な書類は一般的な賃貸と同じですが、同性カップルの場合はプラスαの準備が審査通過率を上げます。詳しくは次のセクションで解説します。

ステップ5: 契約前の最終確認

契約書の「同居人」欄の記載方法を事前に確認してください。「友人」「知人」と記載するか、パートナーシップ証明書がある場合は「パートナー」と記載できるかは、物件ごとに異なります。


鍵を手渡す不動産会社のスタッフ

入居審査を通す5つのコツ

同性カップルが審査で不利になりやすいのは事実です。ここでは、審査通過率を上げるための具体的な対策を紹介します。

コツ1: パートナーシップ証明書を取得する

2026年現在、350を超える自治体がパートナーシップ制度を導入しています。証明書があると、オーナーや管理会社に「公的に認められた関係」として説明できるため、審査が有利に進みます。

コツ2: 収入の安定性を証明する

2人分の収入証明書(源泉徴収票や確定申告書)を用意してください。家賃は手取り月収の3分の1以下が目安です。2人の合算収入で審査してもらえるかどうかは、事前に不動産会社に確認しましょう。

コツ3: 保証会社を活用する

連帯保証人を立てるのが難しい場合、保証会社を利用できる物件を選ぶのがベストです。保証会社は入居者の支払い能力を審査するため、性的指向に関する偏見が介入しにくい仕組みになっています。

コツ4: 法人契約や代理契約を検討する

勤務先が法人契約に対応している場合は、会社名義で契約するのも一つの方法です。個人の関係性が審査に影響しないため、最もスムーズに進むケースが多いです。

コツ5: 物件タイプを見極める

物件タイプ審査の通りやすさ理由
大手管理会社の物件★★★★☆マニュアル化された審査基準で個人の偏見が入りにくい
個人オーナー(理解あり)★★★★★直接交渉できるため柔軟に対応してもらえる
個人オーナー(理解なし)★☆☆☆☆断られるリスクが最も高い
UR賃貸住宅★★★★☆公的機関のため性的指向による差別が起きにくい

不動産屋にカミングアウトすべき?

SUUMOジャーナルの調査では、不動産会社にカミングアウトした人は全体の約25%でした。女性カップルの52%が「カミングアウトの必要がなかった」と回答した一方、男性カップルでは41.7%にとどまっています。

「自分から打ち明けることで、その後のやり取りにおいて信頼をもってもらうため」

出典: SUUMOジャーナル(25歳・ゲイ男性)

カミングアウトの判断基準

状況おすすめの対応理由
LGBTフレンドリー不動産を利用伝える対応実績があり、最適な物件を提案してもらえる
一般の不動産屋(大手チェーン)状況次第担当者によって対応が分かれる
一般の不動産屋(地域密着型)慎重に地域によっては理解が進んでいない場合も
ルームシェアとして申し込む場合伝えない「友人同士」として手続きを進められる

伝えるメリット: 同性カップルOKの物件だけを紹介してもらえるため、内見や審査で無駄な時間を使わずに済みます。

伝えないリスク: 審査段階で関係性が発覚し、契約直前で断られる可能性があります。


LGBTフレンドリーな不動産会社・サービス

同性カップルの部屋探しに実績のあるサービスを紹介します。

IRIS(アイリス)

スタッフ全員がLGBTs当事者またはアライ

LGBTs当事者が運営する不動産会社。累計10,000室以上の紹介実績があり、顧客満足度は96.4%。首都圏を中心に約290万件の物件を取り扱っています。

  • 対応エリア: 東京・神奈川・埼玉・千葉
  • 特徴: 当事者視点のカウンセリング、ライフプランニング支援

IRIS公式サイト

SUUMO for LGBT

大手ポータルのLGBTフレンドリー検索

リクルートが運営する日本最大級の不動産ポータル。2017年から「LGBTフレンドリー」を検索条件に追加。オーナーが同性カップルの入居に前向きな物件だけを絞り込めます。

  • 対応エリア: 全国
  • 特徴: LGBTフレンドリー物件の絞り込み検索、SUUMOカウンターでの個別相談

SUUMO for LGBT

LIFULL HOME'S FRIENDLY DOOR

6,800社以上の協力不動産会社

LGBTQを含む多様な入居者に対応できる不動産会社を検索できるサービス。2019年の開始以来、協力会社は6,800社を超えています。

  • 対応エリア: 全国
  • 特徴: LGBTQ以外にも外国人・シングルマザー・高齢者対応の不動産会社を検索可能

FRIENDLY DOOR


あなたの状況別・部屋探しの優先アクション

同性カップルといっても、状況はさまざまです。あなたの状況に合わせた部屋探しの優先順位を確認してください。

あなたの状況最優先アクション注意点
初めての同棲・首都圏在住IRIS に相談当事者対応で安心感が高い
初めての同棲・地方在住FRIENDLY DOORで地元の不動産会社を検索地方は選択肢が限られる場合も
カミングアウト済みパートナーシップ証明書を取得→1LDKも候補に証明書があると審査が有利
カミングアウトしていない2DK以上のルームシェア可物件を中心に保証会社利用を前提に
法人契約が可能会社名義での契約を最優先最もスムーズに進む
2回目以降の引っ越し前回の契約実績が信用になる同じ管理会社の物件も検討

同棲前の準備全体については、同性カップルの同棲準備ガイドで詳しく解説しています。


カラフルなレインボーフラッグがはためく街並み

よくある質問

Q: 同性カップルでも賃貸物件は借りられますか?

借りられます。法律上、性的指向を理由に賃貸契約を拒否する根拠はありません。LGBTフレンドリーの不動産会社を利用すれば、同性カップルの入居実績がある物件を紹介してもらえます。選択肢は年々増えています。

Q: パートナーシップ証明書がないと部屋は借りられませんか?

証明書がなくても借りられます。ルームシェアとして申し込む方法や、保証会社を利用する方法があります。証明書があると審査で有利になるのは確かですが、必須ではありません。

Q: 賃貸契約の名義はどちらにすべきですか?

収入が高い方、または勤続年数が長い方を名義人にするのが一般的です。もう一方は「同居人」として契約書に記載します。2人とも名義人になる「連名契約」に対応している物件もあるため、不動産会社に確認してください。

Q: ルームシェアと同棲は何が違いますか?

賃貸契約上の扱いが異なります。ルームシェアは「それぞれ独立した個人が同居する」形態で、同棲は「カップル(法的に認められた関係)が同居する」形態です。同性カップルの場合、法律上は「ルームシェア」として扱われることが多く、間取りの制限(1LDK不可など)や家賃上限の審査基準が異なる場合があります。

Q: 入居後にトラブルが起きたらどこに相談できますか?

まず契約した不動産会社に相談してください。LGBTフレンドリーの不動産会社であれば、入居後のサポートも行っています。性的指向に関する差別やハラスメントについては、よりそいホットライン(0120-279-338・24時間対応)で相談可能です。

Q: 引っ越し業者にもカミングアウトが必要ですか?

基本的に不要です。引っ越し業者は荷物の運搬が仕事であり、入居者の関係性を確認する立場にありません。ベッドの数や荷物の内容について質問されることもほぼないため、気にしすぎる必要はありません。

Q: UR賃貸住宅は同性カップルでも入居できますか?

UR賃貸住宅は独立行政法人が運営しているため、民間物件と比べて性的指向に基づく差別が起きにくい環境です。ただし、入居条件として「親族」であることが求められる場合があります。パートナーシップ証明書を持っていれば、一部のUR住宅で「親族」と同等に扱ってもらえる可能性があるため、事前に確認してください。


安心して暮らせる部屋を見つけるための3つのアクション

同性カップルの部屋探しは、正しい情報と適切なサポートがあれば必ずうまくいきます。

  • LGBTフレンドリーの不動産会社に最初に相談する: 一般の不動産屋で断られる前に、実績のある会社を頼る
  • 審査書類を万全に揃える: 収入証明・保証会社の事前確認・パートナーシップ証明書(該当する場合)
  • 2人で「どこまで伝えるか」を決めておく: カミングアウトの範囲を事前に話し合い、一貫した対応ができるようにする

部屋探しと並行して、同棲前の準備チェックリスト同性カップルが長続きするコツも参考にしてください。LGBTフレンドリーな出会いの場を探している方には、LGBTQ向けマッチングアプリの安全ガイドがおすすめです。

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